JMD&MT MEDTEC医療機器誌

MEDTEC 医療機器誌 2017 年春/夏号

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Medtec Medical Device Magazine Japan 2017 年春/夏号 | 35 EXHIBITOR NEWS 出展社ニュース 医療のトレンドをとらえポリマーの可能性を追求する  ダイセル・エボニックでは医療機器向 けに様々な高機能ポリマー材料を提供 している。これまで生体適合性を確 立 しているナイロン12エラストマーである VESTAMID® Careシリーズを、カテー テルチューブを中心とする医療機器向 けに提供してきたが、最近多層チューブ に成形可能な接着グレードも展開してい る。  内側をフッ素樹脂とし耐薬品性を高 めた2層カテーテルチューブに応用可能 だ。近年、抗がん剤をカテーテルで注入 する治療法などで耐薬品性が求められ ており、高まるニーズに対応した。  また、本エラストマーを使うと同じ製品 の中で硬度を様々に変えられることもメリ ットになる。先端を軟らかく、手元を硬く するといった設計のカテーテルチューブ が可能になる。歯科分野では、硬すぎも せず柔らかすぎもしない微妙な硬度が要 求されるノンクラスプデンチャーに応用さ れている。   透 明 ナ イ ロ ン 樹 脂 で あ る TROGAMID® Careシリーズは、透明で ありながら微結晶性で耐薬品性の高い 材料としてカテーテルハブ(下写真)や 骨セメントのケースなどで使用されてい る。透明ながらレーザーエネルギーを吸 収するグレードもあり、透明な素材同士 のレーザー溶着やレーザーマーキングが 可能。滅菌や化学物質に曝されても剥離 しにくい直接ラベリングを行うことができ る。  TROGAMID® Care は近年欧米を中 心に懸念が高まっているビスフェノールA を含まない材料であり、今後ポリカーボ ネートなどの代替材料としても期待され る。  VESTAMID® CareとTROGAMID® Careのいずれもオートクレーブやガンマ 線、EtO滅菌に対応。USPクラスⅥ、ISO 10993(‑5、‑10、‑11)キ験で生体適合性 が確認されている。  また、同社では引き続き「インプラント はプラスチックへ」をスローガンにポリエ ーテルエーテルケトン(PEEK)の提案も 行っている。注力しているのは(1)植込 み機器、(2)歯科(右上写真)、(3)手術 器具の分野。  植込み機器では、アレルギーから医療 事故につながるおそれがあるため金属 の使用には疑念がつきまとう。同社では 恒久的な植込み機器でPEEKの可能性 を追求しており、代表例としては腰椎・頚 椎ヘルニアに対する手術で用いるスペー サーに応用されている。  歯 科 分野では、患者 から取得した 3Dデータを使って、型を用いずに直接 PEEK材料を切削して義歯を作製する方 法が海外では導入されはじめている。軽 量で金属アレルギーの心配のない義歯 を、より少ないプロセスで簡便に作製で きる方法として期待される。  また外科全般では、術中MRIなどを活 用した低侵襲手術へのトレンドがあり、 非磁性の手術器具への期待は高い。滅 菌にも強いPEEKは手術器具の非磁性 材料としても注目されており、血管クリッ プや結束バンドなど一時的に体内で使 用する器具にも使えるのではないかと検 討されている。  加えてPEEKは3Dプリンティング材料 としても使用でき、植込みの補綴用材料 としてテーラーメード医療での使用も期 待される。  同社は2012年以来Medtec Japanで 医療機器材料として各種ポリマーの提案 を行ってきた。今回も上記のようなメリッ トの提案を行うとともに、潜在的ニーズ の探求を続けたいという。 ■ ブース番号:1312 ■ ダイセル・エボニック株式会社: www.daicel‑evonik.com

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