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MEDTEC 医療機器誌 2014 年秋/冬号

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PRODUCT NEWS MEDTEC Medical Device Magazine Japan 2014 年秋/冬号 | 31 スマートパッケージングソリュー ションがどのように誤用を減少す ることができるか 2013年の調査によると、米国内だけで 最大40万人の患者が医療過誤で死亡し ている可能性があるという。 これらの過誤の多くが製品説明の誤っ た解釈によるものであり、回避できたは ずのものである。 しかし、この傾向を逆転させる可能性 がある1つの流れが、プロセスを通してユ ーザーを手取り足取りガイドする「インテ リジェントパッケージング」である。 今年のPharmapack Europe(ファー マパック・ヨーロッパ:ヘルスケア産業向け に、最新の医薬品包装と物流技術などが 一堂に集まる展示会)において、英国のデ ザイン会社Team Consulting社は、パッ ケージデザインへの新たなアプローチを 提示した。 パッケージング企業のBurgopak社と 協力し、ポカミス回避システムに基づいた コンセプトを開発した。 日本のメーカーが品質問題に悩まされ ていた1960年代に開発されたポカミス回 避は、ヒューマンエラーを排除することを 目的としている。 例えば、ユーザーが製品の箱を開ける と、通常複数の部品とそれらを組み立て る方法を説明した使用説明書が中に入っ ている。 Team Consulting社によると、このア プローチは過ちにつながるという。ある調 査ではこれがユーザーを混乱させる傾向 があることが示されている。 「患者、または医療スタッフに、一度に デバイスの全部品と全説明を与えるので はなく、パッケージングによってユーザー が把握しやすいように段階別に使い方と 製品について案内することで、誤りを回避 することができる」と、Team Consulting 社のディレクターPaul Greenhalgh氏は 語る。 「これが、ポカミス予防の原則に引き 付けられた理由」と説明する。 特に、より年配の患者は新しい装置や 技術を前にしたとき、それだけで怖気づ いてしまう。 混乱しているときや感情的になってい るとき、新しい薬物や送達装置を理解す ることは患者にとって難しいことである と、Greenhalgh氏は付け加える。 「患者の頭の中は不安で混乱していた り、たくさんの新しい情報を懸命に理解し ようとしている」が、箱から出す動作を誰 もが間違いなくできるようにする試みから 恩恵を受けるのは患者だけではない。 医療予算の制限は、病院スタッフの時 間的なプレッシャーをこれまでになく増し ている面もある。 「外科手術の環境を考えたとき、パッ ケージングに対するポカミスよけのアプロ ーチは、スタッフがセットアップ時に機器 を誤って扱うことを防止できる可能性があ るという。 過誤を回避するだけでなく、手術で使 用される装置の滅菌状態を維持するため にも役立つだろう。 経験豊富な専門家が関わったときで も、ヒューマンエラーが患者の受ける 害の高い割合を占め続けていることを 踏まえれば、この影響は非常に大きい」 (Greenhalgh氏)という。 その他のパッケージング企業も、こぞっ て製品などの説明を短時間内に理解しや すくするソリューションを提案しようとして いる。 例えば、重要な命に関わる情報が8時 間の夜勤中でも理解されるように確約す ることを意図したインタラクティブなマル チメディアソリューションを試している企 業もある。 一例をあげると、フィンランドのメーカ ーWipak社が2012年に全く新しい概念 のパッケージを考案して、ドイツのパッケ ージング賞を受賞している。 パッケージ上にプリントされたほぼ目に 見えないコードによって、製品を説明(ま たは称賛)するオーディオファイルを再生 する装置を動作させる仕組みだ。 昨年、同企業はさらに携帯電話のカメ ラが梱包パッケージに向けられたときに、 アプリケーションを起動することができる 「パッケージング・システム」を導入して いる。 インターネットに接続せずに、アプリケ ーションが製品の取り扱いについて説明 する動画、3Dアニメーション、または写真 を表示する。 その初めての試作品がsmall Viking( スマート・バイキング)であり、梱包パッケ ージから取り出すと、音声ガイドが製品に ついて解説するという。 こういったアイデアは、パッケージング のクリエイティブで、ユーザーを中心とし たソリューションが医療機器をより安全に するためにどのように寄与できるかを示 している。

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