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MEDTEC 医療機器誌 2014 年秋/冬号

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FEATURE MEDTEC Medical Device Magazine Japan 2014 年秋/冬号 | 17 隔が細胞の内方成長を促進する。 この材料は、ステントや閉塞器、組織 工学及び足場、細胞単離及び動員などの 封入や被覆を必要とするアプリケーション での使用に適している。 もう一つの技術、B i o w e b電界紡糸 PTFEは、ナノからマイクロスケール範囲 の太さのポリマー繊維として生産すること ができる。 この製品は複雑な形状に電界紡糸で き、またさまざまな形及び大きさの基板を コーティングする3D構造の構築にも使用 することができる。 Biowebの多孔質性と多様なポリマー の種類に紡糸できる機能を組み合わせる ことで、体内に埋め込み可能な構造体の 形成が可能である。 Biowebを天然の細胞外マトリクスとし て認識して、細胞は電界紡糸繊維を足場 として使用し、体への取り込みが可能と なる。生体吸収材料が使用された場合、 足場は最終的に安全に吸収される。 治癒を調整する 神経再生、血管の修 復、創傷の治 癒の調整は、E l u t e生 分解性繊維製 品の数多くの潜在的用途の1つであ る。T i s s u e G e n(米 国ダラス; w w w. tissuegen.com)の提供するこれらの製 品は、ポリ(L‑乳酸)、ポリ(p−ジオキサノ ン)、ポリ(L‑乳酸−コ−グリコール酸)、ポ リ(D,L‑乳酸) などの生分解性ポリマーか ら作られている。 「当社が提供するのは、スタンバイ材 料に薬剤を入れ、その標準化された形式 の中で、放出力学をカスタマイズする能 力」とTissueGenのCSOであるKevin Nelson氏は言う。 キ社は、これを単に繊維の多孔性また は賦形剤と周囲のポリマーマトリクス間 の相互作用の程度に変化を加えることで 達成。 これら2つの基本的な変数で、薬剤の 放出力学を大きく変化させることができる という。 例えば、相対的に多孔質の繊維を作れ ば、薬剤放出を一週間で行うことができ、 キじ繊維と薬剤を使い、多 孔性を抑え れば、「薬剤送達に数週間、または一部 のケースでは数ヶ月かけることができる」 (Nelson氏)という。 また、キ社は三次元濃度勾配(three‑ dimensional concentration gradient) を特徴とする繊維を作る技術を持ってい るとNelson氏は言う。 「一次元の濃度勾配を作ることはかな り簡単」だという。つまり、繊維を押し出 し、繊維の長手方向に沿って、濃度が高 低、高低というふうにすることができると いうわけだ。 それからそれをカットして、『この6イン チの繊維では、こちら側が低く、こちら側 が高い』と言うような具合に進めていくと いう。 キ社は薬剤の濃度勾配を一次元的に 作ることができるともNelson氏は語る。 枠組みを打ち破る Robert Langer氏と彼のポスドクの助 手Yadong Wang氏によって生み出され た、ポリ(グリセロールセバシン酸) (PGS) は、非晶質の物質と組み合わせることで 調整できる若干の可能性がある、比較的 結晶性の構造を傾向とする一般的な生体 材料とは異なる。 対照的に、PGSは今日の医療機器で 使用が許可されている生体材料の中でも 希少な、エラストマーである。 心筋上で有効な心臓パッチ材料とし て、及び吸収性血管足場の置換材料とし て作用することが示されている。 「疲労に弱い性質の結晶材料を脈動 する組織環境に強制する枠組みはこれに よって打ち破られた」と語るのはSecant Medical(米国ペンシルバニア州パーカシ ー; www.secantmedical.com)営業開発 部長のJosh Simon氏。 外科用途でも、この材料は変化をもた らす可能性があると氏はいう。PGSの骨 細胞との一般的な生体適合性は文献に おいて確立済みであるとSimon氏は解説 する。 Tissue Engineering Part Aで発表さ れた最近の論文は、ウサギの尺骨欠損を 埋める足場におけるPGSの使用について 論じている。 「この研究結果の興味深い点は(著者 がすべて指摘したわけではなく)、骨の治 癒プロセスで一部組織構造において軟骨 仮骨が見られたことです」とSimon氏は 語る。 「PGSは柔軟な材料であるため、骨折 中の骨の当初は軟組織である仮骨に存在 する天然組織のように作用する。骨の欠損 中に柔軟な材料を有することは、硬い骨に 硬い材料を合わせる従来の枠組みを打破 し、これは新しい骨の足場の種類にヒント となる可能性がある」とSimon氏は語る。 著者: Brian Buntz is Editor in Chief of MPMN (Medical Product Manufacturing News). TissueGenの繊維をベースとした技術は創傷治癒と 神経再生を調整するために使用できる。 「PGSは柔軟な材料なので、 骨折中の骨の軟組織である 仮骨に存在する天然組織の ように作用する」

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